「終活」という言葉を最近よく耳にします。人は誰もが老いていき、かならず最期の時を迎えます。
いずれ訪れる人生の終わりを自分らしく迎えたい、その想いを実現するための準備が「終活」なのだと思います。
ですが、準備をすると言っても、具体的に一体何からすればよいのかがよくわからないという方が多いのではないでしょうか。そんなときに役に立つのが、いわゆる「エンディングノート」というものです。
インターネットや書店等で多くの種類が販売・配布されていますが、基本的にはどれも、自分に関する様々な情報をノートに書きとめていくことで、自分の大事にしてきたものや大切な人たちをあらためて確認することができ、やがて最期が訪れた時、周りの人たちに自分の想いを残しておける、そのような構成になっています。
書くにあたっては、方式の決まっている遺言書などとは違って、何の制約もない(その代わり法的効力もありません)ので、自由にペンを走らせ書きとめ、また何回でも書き直すことができます。
エンディングノートを書いてみることで、それまでの人生のたくさんの出来事を思い出し、これからの人生をより明るく充実したものにしたいという前向きな気持ちに少しでもなれたら、それが「終活」の第一歩なのではないでしょうか。
(司法書士 伊藤忠彦/大阪事務所)
エンディングノートを書いてみる
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