普段、「不動産登記」に携わる仕事をしていない方にとって、そもそも「不動産登記」という言葉を耳にする機会はさほど多くないと思います。それでは、一体「不動産登記」とは何のためにあるのでしょうか。
一言で言うと「自分の権利を守るため」と言えます。例えば、不動産仲介事業者を通じて、中古一戸建ての土地と建物を購入(売買契約+代金の支払い)したとします。この時、通常代金の支払いと引換えに自分の名義に名義変更の「登記」をします。この時の「所有権移転登記」が自分の権利(所有権)を守る上で非常に重要になります。
仮に「登記」をしなければ、後日、他人(※1)に不動産の所有権を主張された際、自分の所有権を守れない場合が出てくるからです。自分が売買代金を支払ったから、当然誰に対しても自分の所有権が主張できるはず!と考えがちですが、現在の日本の登記制度はこのようには考えません。自分の権利を誰に対しても主張するためには、やはり自分名義の「登記」を備えることが重要となるのです。
L&P司法書士法人では、ご依頼頂いた案件については、出来るだけ専門用語を使わずにわかりやすくご説明させて頂くよう業務を進めております。ご不明な点は、当法人又は私までお問い合わせ下さいませ。
※1 「他人」の判断には一定の要件があります。
注) 本稿は一般論ですので、個別の判断につきましてはお問い合わせ下さい。
(司法書士 田村悦史/東京事務所)
「不動産登記」って必要?
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